こんにちは、今回はサンディエゴの名店ブリュワリー、Karl Strauss Brewing Company を紹介します。
「え、ブリュワリーって何?」という声が聞こえてきそうですが、ブリュワリーとはビール醸造所のことです。サンディエゴはなんと200近くもクラフトビールのブリュワリーがある、クラフトビールの聖地なのです。
ひとえにブリュワリーといっても幅広く、規模が小さいビールを飲むだけの場所(マイクロブリュワリー)から、ビールの工場設備が見学できる観光型のもの、大規模な飲食スペースを有するレストラン型のブリュワリーまで存在します。
今回紹介する「Karl Strauss」は89年サンディエゴ発祥のレストラン型のブリュワリーであり、個人的にレストラン型のブリュワリーではサンディエゴ1位だと思う場所なのですが、カールストラウスで一回の訪問でも余すことなくビールもご飯も楽しむ方法を提案したいと思います。
■ ビールの注文の仕方
ビールが好きな日本人は多いと思いますが、普通の日本人からすればアサヒ、キリン、サントリー、サッポロしか選択肢が与えられてこず、軽く10個以上選択肢があるブリュワリーに来て戸惑うのは必至です。クラフトビールは注文するものに寄っては味のクセがかなり強く、ジョッキを注文したけど全然好きじゃなかったなんてことは避けたいところです。
そこでFinestcity.jpが提案する飲み方を紹介しましょう。「Tasters and Flights」という 4oz の小さいグラス4つで飲める画期的なシステムがあります。
こんな感じで、ちゃんとどれがどれか名前も書いてくれます。注文するときは、”I wanna order beers on flights” と言って4つ伝えるか、ビールメニュー下の方に固定のKarl Straussオススメフライトメニューが載っているのでそれを指さしながら注文すると良いでしょう。
■ オススメのクラフトビール
カールスで常時固定で置かれているビールは次の11種類です。
- Isomerizer IPA
- Aurora Hoppyalis IPA
- Follow the Sun
- Mosaic Session IPA
- Red Trolley Ale
- Tower 10 IPA
- Pintail Pale Ale
- Columbia Street Amber
- Big Barrel IIPA
- Wreck Alley Imperial Stout
- Windansea Wheat
ザッと目を通すと「IPA」の文字が目立つのではないかと思いますが、これは Indian Pale Ale の略で、どのIPAビールもホップのかなり効いた味になっています。
IPAは「ビール自体がちょっと苦手だけど、せっかくの観光だしクラフトビールに興味があるから注文してみたい」な人は、まず注文しない方が無難かなと思います。クセと苦みが強くこれは好き嫌いがハッキリ分かれ、ビールがそもそも好きじゃない人は99%IPAが嫌いです。
私はビール自体は好きなのですが、IPAはあまり好きなものに出会った経験がありません。
そんな私みたいな人も含め、ホップ系の味が苦手な人にオススメなのが、5番の Red Trolley Ale (通称レッドトロリー)と8番の Columbia Street Amber (通称アンバー)です。レッドトロリーの方は、世界で何個も賞を受賞しているほどのビールで、公式サイト情報によれば、「キャラメル風味に仕上げたトフィー味のアイリッシュレッドエール」だそうです。これを見ると「なるほど、あのまろやかな甘みはそこから来ているのか」と納得です。
もう一つのアンバーは、89年サンディエゴのダウンタウン、Columbia Street で創業して以来、初日から今まで提供し愛されているビールでKarl Straussで提供されているビールの中ではいい意味で一番薄味のビールです。クセがほとんどないラガービールで、スッキリとした味わいになっています。
ガツンとクセがあるものが欲しい、という人はIPA系で4つのFlightsを固めるのが良いかもしれません。9番のBig Barrel IIPAは「ダブルIPA」なのでIPAのなかでもなおパンチが効いたIPAかなと思います。
ちなみにIPA系ビールの中では4番の Mosaic Session IPA がダントツで一番多くの賞を受賞しており、「グレープフルーツアロマでシトラスの効いた、独自のドライホッピング製法を使用したホップの味を殺さずにアルコール度数を抑えたビール」だそうです。
試したビールがこんな味だった、という情報があれば是非コメント欄に共有してみてくださいね。
■ 一品モノ Appetizer
Karl Strauss のメニュー、個人的に全部食べてもおいしいと思いますが、中でもオススメな Appetizer (アピタイザーと発音する)がありますので紹介します。
1. DUCK FAT PRETZEL BITES
日本でプレッツェルと聞くとあのハート形のパンみたいなのを想像するのではと思いますが、こちらでは生地の作り方自体のことを差すようです。パン生地がふわふわしており、バターの味と白いディップがうまく絡み合ってとてもおいしい一品です。
2. ASADA FRIES
FinestCity.JPでは何度か登場している Carne Asada Fries ですが、こちらは使われているチーズがブルーチーズになっているなど、味付けがアメリカナイズされたものになっています。
注意なのですが、結構スパイスが効いているので、辛いのが苦手な人は注文しない方がいいかもしれません。
■ メインメニュー
私が友人をカールスに連れてくる時にオススメするものは2つあります。バーガーかフィッシュアンドチップスです。
まずはバーガーで美味しいものを2つ紹介します。
1. FARM HOUSE
写真が全てを物語っていますが、このバーガーはカールスストラウスで最もボリューミーなバーガーでビーフパティ、ポークベリー、目玉焼き、レタス、トマト、タマネギがのっています。「アメリカに来たら本場のバーガーを食べたい」人はこれを注文すると良いでしょう。なお、使っているビーフはグラスフェッドで、タマゴはケージフリーという健康志向な上、カールスのクラフトビールを使って肉を焼いているそうです。
2. GRASS-FED BURGER
ファームハウスバーガーほどのボリュームはいらないけどバーガーが食べたい、アボカドが好き、ベーコンが好き、な人はこれがオススメです。こちらも同じく健康志向なグラスフェッドビーフで、肉がとてもジューシーで美味しいです。
※どちらのバーガーも大きく食べ方に困ります。私は上から半分にナイフでバーガーを切って、1個ずつ食べる方法が一番キレイに食べれる方法かなと思います。
3. FISH N CHIPS
最後に紹介するオススメメニューはフィッシュアンドチップスです。メニューの響きは一番地味なのですが、地味なだけに期待を大きく超えてくれるウマさなのです。
使われている魚はアラスカ鱈だそうですが、これが外の衣はサクサク、中の魚はフワッフワです!
一緒に行く友達にうまいようまいよといつもオススメするのですが、ハードルを上げても「コレうまいね!」というリアクションが必ずかえってきます。
■ 店舗
Karl Straussですが、サンディエゴの7店舗のほかにオレンジカウンティとロサンゼルスエリアに4店舗進出しています。
サンディエゴ内で観光している人にとって他の観光スポットと併せていくなら、地理的にはダウンタウン店か、ラホヤ店が行きやすいかもしれません。ただ、車で行く場合どちらも駐車場所を探すのに苦労するので私がオススメしたいのは ソレントメサ店です。
こちらの店舗はクアルコムやソニーなどの企業があるオフィス街エリアにあるので日曜日はやっていないのが注意点ですが、なんとここの場所がKarl Straussになる前は日本人オーナーの寿司屋だったらしく、わざわざ日本から庭師を連れてきて作った本格的な日本庭園がブリュワリーと融合しているインスタ映え間違いなしな店舗です。
庭園の様子は行ってからのお楽しみにする意味であえて掲載しないでおきます。(←本当はいい写真が機種変更データ移行時に消えたから言い訳してるだけ笑)
住所:
9675 Scranton Rd San Diego, CA 92121
今回はクラフトビールの聖地らしいサンディエゴの投稿でしたが、お楽しみいただけましたでしょうか???
サンディエゴは今空前絶後ブリュワリーブームなので、今後もメジャーどころからちっちゃいところまで紹介していきたいと思います。
See you next time!